
同志少女よ、敵を撃て
Audible版
– 完全版
*本タイトルは、音声差し替え修正済みです。(2022年7月25日更新)
【2022年本屋大賞受賞!】
キノベス! 2022 第1位、2022年本屋大賞受賞、第166回直木賞候補作、第9回高校生直木賞候補作
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌で続々紹介!
史上初、選考委員全員が5点満点をつけた、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作
アクションの緊度、迫力、構成のうまさは只事ではない。
とても新人の作品とは思えない完成度に感服。──北上次郎(書評家)
これは武勇伝ではない。
狙撃兵となった少女が何かを喪い、
何かを得る物語である。
──桐野夏生(作家)
復讐心に始まった物語は、隊員同士のシスターフッドも描きつつ壮大な展開を見せる。胸アツ。──鴻巣友季子(翻訳家)
多くの人に読んで欲しい! ではなく、
多くの人が目撃することになる
間違いなしの傑作!
──小島秀夫(ゲームクリエイター)
文句なしの5点満点、
アガサ・クリスティー賞の名にふさわしい傑作。──法月綸太郎(作家)
独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?
- 再生時間15 時間 34 分
- 配信日(Audible)2022/4/1
- 言語日本語
- ASINB09SGZV7XD
- バージョン完全版
- フォマットオーディオブック
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登録情報
再生時間 | 15 時間 34 分 |
---|---|
著者 | 逢坂 冬馬 |
ナレーター | 青木 瑠璃子 |
配信日(Audible.co.jp) | 2022/4/1 |
制作 | Audible Studios/早川書房 |
フォマット | オーディオブック |
バージョン | 完全版 |
言語 | 日本語 |
ASIN | B09SGZV7XD |
ナレーションのアクセント | Standard Japanese |
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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他の方が専門用語、状況説明が「読みづらい」的なことを
書かれていましたが、オーディブルだとむしろそこの部分で
状況把握ができて、かえって「読み」やすく感じました。
朗読が女性の声なので、
よくできたアニメを見ているような感覚で
「読み(聴き)」進みました。
登場人物たちの気持ちの揺れ具合がオーディブルではよく伝わり、
ラストシーンに滂沱。
聴いた後、再体験したくて文字で拝読しました。
音声の楽しみ方と、
活字を読む楽しみ方と、
同じストーリーですが違うことが分かり、
良い経験になりました。
一度、お試しあれ。
主人公が「テラフィマ」で、文字では分かるのですが
音声だと一瞬、「寺島」に聞こえるんですよね。
なんか日本人みたいな錯覚で、新鮮でした。
全編を貫く緊張感、漂う悲壮感、悲劇の数々、戦場にいるような臨場感、読んでいて全く気を抜くことができません。予想した結末が裏切られてほっとしたくらいです。私は、本作品のような重厚な傑作を読んだ記憶が……ありません。
私が買った本は第19版でしたが、初版から半年が経っていませんでした。内容のすばらしさが重版回数に表れているようです。
アガサ・クリスティー賞で審査員全員が満点を付けたのも、本屋大賞にダントツで1位になったのも納得です。どうして直木賞候補になりながら受賞を逃したのか理解できません。
本作品はフィクションかもしれませんが、第二次世界大戦のソ連の死者は軍民合わせて2000万人以上(ドイツは600万人、日本を除くアジアは1000万人以上、日本は320万人:出展によって数値にばらつきあり)といわれ、本作品で描かれているような悲劇が数え切れないほどあったのでしょう。
戦争をやって勝つというタカ派の人=絶対に前線に出ない人は、戦争や戦死を美化したり英雄譚にしたりしますが、本当の戦争は「人間を悪魔にしてしまうような性質」があって、悲劇しか生まないと思います。戦争で勝つ準備をするよりも、戦争をしない努力が必要だと、本作品を読んでしみじみと感じました。
日本で独ソ戦が語られることはほとんどありません。あっても、モスクワ攻防、スターリングラードの戦い、レニングラードの戦いが1~2行で紹介されるだけです。巻末に「主要」参考文献がありますが、作品を歴史小説(時代小説ではない)に仕上げ、リアリティーを出すための作者の努力は並大抵のことではなかったかと思います。
おすすめの一冊として、☆5つです。
なお、本作品は2022年にロシアが始めたウクライナ戦争とは関係ありません。
個人的に印象深かった場面は、犬のバロンのシーンと取り調べでの「なあ、なんでだと思う?」の部分が色々と考えさせられました。