こんな小説を買ってしまい、あまつさえ楽しんでしまった私は、作者と同じクソッタレの仲間なんだろうなぁ。
何しろ一人としてマトモどころか、普通の犯罪者レベルの人間さえ出てこない。他人を壊すことも自分が壊れる事も当然のように受け止めている、一般社会にとって毒物の様な人間ばかりが出てくる。
さすがに読後感がスッキリとはいかないので⭐4つにしてみました。
多分、続巻も買ってしまうんだろうな。続巻では女の子をあんなバケモノに改造してしまう一族の大人達が皆殺しになると良いな。

ボーパルバニー: (小学館)
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生まれてこの方、バニーガールに殺されるだなんて、思ったこともない。だが、確かにアイツはやってくる。可憐な姿を身に纏い、バニーガールがやってくる。可愛い見た目にだまされて、今宵も人が殺される。
©MITSUNORI ENAMI 2015 (P)小学館
- 再生時間7 時間 47 分
- 配信日(Audible)2023/3/20
- 言語日本語
- ASINB0BX2RMZVQ
- バージョン完全版
- フォマットオーディオブック

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カスタマーレビュー
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2015年10月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カバーイラストの魅力はさる事ながら、そこに付いている江波光則の名前に期待感が高まります。
こんだけ可愛いキャラが表紙なのだから、それは素敵な展開が待っているのだろう、と。
……期待通りの江波光則センセでした。
キャラクター全員が、破滅願望持ちで、ただそれ故に自分のやりたいことに向かって全力で突き進んでく様が実に気持ち良い!
本気で人を殴ったらどうなるんだろう。
とか
自販機をぶち壊してお金を盗んだらどうなるんだろう。
とか
良識が邪魔さえしなければ試してみたい黒い欲望を、いとも容易く、それ以上にえげつなくこなしてくれる素敵なキャラクターたち。
こんな風に気持ち良く生きることができたら、それは100才まで長生きすることよりも、きっと素敵なのではないか……などと思ってしまうのです。
美しいものは、滅びる瞬間こそ最も美しく、美しさとは、滅びることによって完成される……
みたいなことをかつて三島由紀夫が言っていた気もしますが、まさにこれですよ。
ここまでぶっ飛びたいとは思いませんが、これくらい気持ち良く、自分のやるべきことに向けて決断を下せるようになりたいです。
それがたとえ破滅に向かう道なのだとしても、それが自分の生き方なのだ、と言い張れるくらいの方向性を見つけてみたいです。
決して、少年マンガに出てくるタイプの憧れられるキャラクターたちだ、とは言えませんが、
羨ましい、一度はこうなってみたい、と思えるキャラクターたちが大暴れしてくれています。
おそらく、一番楽しい読み方は、週末に酒をあおりながら読むことのような気もしますが、しらふでも十分楽しかったので、今度試してみたいですねー。
こんだけ可愛いキャラが表紙なのだから、それは素敵な展開が待っているのだろう、と。
……期待通りの江波光則センセでした。
キャラクター全員が、破滅願望持ちで、ただそれ故に自分のやりたいことに向かって全力で突き進んでく様が実に気持ち良い!
本気で人を殴ったらどうなるんだろう。
とか
自販機をぶち壊してお金を盗んだらどうなるんだろう。
とか
良識が邪魔さえしなければ試してみたい黒い欲望を、いとも容易く、それ以上にえげつなくこなしてくれる素敵なキャラクターたち。
こんな風に気持ち良く生きることができたら、それは100才まで長生きすることよりも、きっと素敵なのではないか……などと思ってしまうのです。
美しいものは、滅びる瞬間こそ最も美しく、美しさとは、滅びることによって完成される……
みたいなことをかつて三島由紀夫が言っていた気もしますが、まさにこれですよ。
ここまでぶっ飛びたいとは思いませんが、これくらい気持ち良く、自分のやるべきことに向けて決断を下せるようになりたいです。
それがたとえ破滅に向かう道なのだとしても、それが自分の生き方なのだ、と言い張れるくらいの方向性を見つけてみたいです。
決して、少年マンガに出てくるタイプの憧れられるキャラクターたちだ、とは言えませんが、
羨ましい、一度はこうなってみたい、と思えるキャラクターたちが大暴れしてくれています。
おそらく、一番楽しい読み方は、週末に酒をあおりながら読むことのような気もしますが、しらふでも十分楽しかったので、今度試してみたいですねー。
2015年9月19日に日本でレビュー済み
ガガガ文庫に手を出そうなんて御方は少なくとも在り来たりなハッピーエンドには飽き足らなくなった、苦味やエグ味のを欲する部分が
あるのだろうと思うのだけど、その中でもとりわけ江波光則作品は本来は爽やかさが売りの筈の青春群像なのに「誰も救われない」
究極の尖りっぷりが特徴かと。今回はどれぐらいのダークさが楽しめるのかと暗い笑いを浮かべつつ拝読
物語はバニーガールが呼び込みをする歓楽街を歩いていた主人公・怜の「仲間」の一人・玻璃人が同じく仲間の一人である来霧から
「なんだかわからねえのが俺を殺しに来ているんだよ!」と助けを求める電話を受ける場面から始まる。大方来霧がドラッグで
バッドトリップでもしているのだろうと決め込んで来霧が隠れていると言った路地裏に辿り着いた玻璃人が目にしたのは首を切り落とされた来霧と
小柄なバニーガールだった。紅いルビーレンズのサングラスと白いショートヘアが特徴的なバニーガールを訝しむ玻璃人だったが、気が付けば
バニーガールはピンヒールを履いているにも関わらず足音を立てる事無く目の前に立っていた。バニーガールがつま先で動いているから
音がしないと気付いて唖然とする玻璃人に構わずバニーガールは変則の回し蹴りでピンヒールの踵を玻璃人の腹に突き刺す
格闘の経験がある玻璃人も応戦しようとするが滑って股間をすり抜けるという予測不可能な動きで玻璃人の背後を取ったバニーガールは
今度はピンヒールを玻璃人の肛門に突き立てる。倒れて痙攣するしか出来なくなった玻璃人はそのまま脳天を蹴りぬかれて意識を失うが…
冒頭から強烈な暴力描写に大満足、ピンヒールで腹をぶち抜いただけでも結構な衝撃なのに、次はまさか肛門に…作者が星海社で刊行した
「魔術師スカンク」シリーズ並みの容赦ない暴力の嵐で一気に作品へと引き込まれた
最初に大ネタばらしをしちゃえば、この作品主人公の怜も含めて「誰一人生き残らない」という究極のバッドエンド作品です。その一方で
「誰もかれもが満足げに死んでいく」という視点を変えればそれなりにハッピーな結末である事も確かです(あくまで江波ファンの視点に立てば、
の話ですが)
物語の方は三年前に三億円の現金を本国へ密輸しようとした香港系マフィアの金庫番の家を襲おうとした黒竜江系マフィアを出し抜く形で
見事に金を奪って、そのついでに金庫番の一家を皆殺しにした怜たち六人の仲間が奇妙な武術を使うバニーガール一人の前に一人、また一人と
無残に殺されていく姿を追う形で描かれている
公安警察幹部の息子で父親の敷いたレールに逆らう事だけが望みの「銀行」役を務める玲
地元のチンピラに顔が利くだけで仲間に引き込まれた典型的なチンピラで最初に殺される来霧
来霧と似たようなチンピラだが一応格闘技の経験があり、応戦したが故に拉致監禁される玻璃人
巨大な肉体と抜群の格闘センスを持ちながら「効率を考えて反則を選んでしまう」格闘マニア龍童
暴力に憧れながら肉体に恵まれず、バッグに忍ばせた「判事」を発砲する度に発情する女・燐華
怜からは相談役として頼られ、分け前から抜いた100万を元手に株の売買だけで生活する銘次
一癖も二癖もある面々だが、笑いながら・満足しながら死んでいくという破滅願望だけは共通しているのである。世の中のルールや
ちっぽけな損得に縛られた常識的な人生なんざ糞くらえで身体の底から湧いてくる欲求を満たす、満たして死ぬなら本望という
江波光則の描く主人公の役割をきっちりと果たしているから「それを期待して」手に取る方はきっと満足できるかと
ボーパル・バニーと聞いて「ウィザードリィ」と思う方は大正解。表紙に描かれたバニー娘の強い事!身長190cm体重100kgの巨漢と
平然と渡り合い、スラッグ弾の直撃にも耐え、つま先だけで動く奇妙な歩法、旋回する動きと異常な手数の奇妙な武術で相手を追い詰め
そして最後は「首を刈り取る」のである。バニースーツの方も異常だけど、特徴的なウサ耳とサングラスを取ると…ネタバレなので書かないが
「うわあ」となる事必死。ジョン・ウーと「ミッションインポッシブル2」がお好きな方には堪らぬヒロインであるとだけ書いておこう
本作を読んで江波光則がとんでもない格闘マニアだったのだが初めて気づかされた。ぶっちゃけ主人公の怜よりも格闘マニアの龍童の方が
圧倒的に目立ってます。龍童の格闘シーンは三年前の金庫番の家にいた齢90歳の達人との一戦、そして何度も繰り返されるバニーとの死闘と
たっぷりとページを費やして描写。江波光則もノリノリで書いている事が伝わってきて読んでいて実に楽しかった。江波光則の格闘描写の巧さは
下手したら夢枕獏以上かも。作中で取り上げられる龍童が観ている格闘技のビデオも「ミルコ・クロコップVSケビン・ランデルマン」や
「トーマス・ハーンズVSロベルト・デュラン」だったりと実にマニアック。格闘技ファンであればニヤリとさせられますよ、これは
「血と硝煙」をガガガの華と信じている方には間違いなくご満足いただける徹頭徹尾、暴力と死で彩られた一冊。色っぽいバニーさんの表紙に
騙されて買ってしまった方には「こういう世界もあるのです」と謝らなければならないかもしれないが、それでも一般的なラノベ的な救いなんか
どこにも無く、破滅願望の登場人物を見事に皆殺しにしてみせた江波ファンであれば「待ってました!」と喝采を上げる事必至な
「ラノベの壁」をまた一つ吹っ飛ばした、必読の書なのであります
あるのだろうと思うのだけど、その中でもとりわけ江波光則作品は本来は爽やかさが売りの筈の青春群像なのに「誰も救われない」
究極の尖りっぷりが特徴かと。今回はどれぐらいのダークさが楽しめるのかと暗い笑いを浮かべつつ拝読
物語はバニーガールが呼び込みをする歓楽街を歩いていた主人公・怜の「仲間」の一人・玻璃人が同じく仲間の一人である来霧から
「なんだかわからねえのが俺を殺しに来ているんだよ!」と助けを求める電話を受ける場面から始まる。大方来霧がドラッグで
バッドトリップでもしているのだろうと決め込んで来霧が隠れていると言った路地裏に辿り着いた玻璃人が目にしたのは首を切り落とされた来霧と
小柄なバニーガールだった。紅いルビーレンズのサングラスと白いショートヘアが特徴的なバニーガールを訝しむ玻璃人だったが、気が付けば
バニーガールはピンヒールを履いているにも関わらず足音を立てる事無く目の前に立っていた。バニーガールがつま先で動いているから
音がしないと気付いて唖然とする玻璃人に構わずバニーガールは変則の回し蹴りでピンヒールの踵を玻璃人の腹に突き刺す
格闘の経験がある玻璃人も応戦しようとするが滑って股間をすり抜けるという予測不可能な動きで玻璃人の背後を取ったバニーガールは
今度はピンヒールを玻璃人の肛門に突き立てる。倒れて痙攣するしか出来なくなった玻璃人はそのまま脳天を蹴りぬかれて意識を失うが…
冒頭から強烈な暴力描写に大満足、ピンヒールで腹をぶち抜いただけでも結構な衝撃なのに、次はまさか肛門に…作者が星海社で刊行した
「魔術師スカンク」シリーズ並みの容赦ない暴力の嵐で一気に作品へと引き込まれた
最初に大ネタばらしをしちゃえば、この作品主人公の怜も含めて「誰一人生き残らない」という究極のバッドエンド作品です。その一方で
「誰もかれもが満足げに死んでいく」という視点を変えればそれなりにハッピーな結末である事も確かです(あくまで江波ファンの視点に立てば、
の話ですが)
物語の方は三年前に三億円の現金を本国へ密輸しようとした香港系マフィアの金庫番の家を襲おうとした黒竜江系マフィアを出し抜く形で
見事に金を奪って、そのついでに金庫番の一家を皆殺しにした怜たち六人の仲間が奇妙な武術を使うバニーガール一人の前に一人、また一人と
無残に殺されていく姿を追う形で描かれている
公安警察幹部の息子で父親の敷いたレールに逆らう事だけが望みの「銀行」役を務める玲
地元のチンピラに顔が利くだけで仲間に引き込まれた典型的なチンピラで最初に殺される来霧
来霧と似たようなチンピラだが一応格闘技の経験があり、応戦したが故に拉致監禁される玻璃人
巨大な肉体と抜群の格闘センスを持ちながら「効率を考えて反則を選んでしまう」格闘マニア龍童
暴力に憧れながら肉体に恵まれず、バッグに忍ばせた「判事」を発砲する度に発情する女・燐華
怜からは相談役として頼られ、分け前から抜いた100万を元手に株の売買だけで生活する銘次
一癖も二癖もある面々だが、笑いながら・満足しながら死んでいくという破滅願望だけは共通しているのである。世の中のルールや
ちっぽけな損得に縛られた常識的な人生なんざ糞くらえで身体の底から湧いてくる欲求を満たす、満たして死ぬなら本望という
江波光則の描く主人公の役割をきっちりと果たしているから「それを期待して」手に取る方はきっと満足できるかと
ボーパル・バニーと聞いて「ウィザードリィ」と思う方は大正解。表紙に描かれたバニー娘の強い事!身長190cm体重100kgの巨漢と
平然と渡り合い、スラッグ弾の直撃にも耐え、つま先だけで動く奇妙な歩法、旋回する動きと異常な手数の奇妙な武術で相手を追い詰め
そして最後は「首を刈り取る」のである。バニースーツの方も異常だけど、特徴的なウサ耳とサングラスを取ると…ネタバレなので書かないが
「うわあ」となる事必死。ジョン・ウーと「ミッションインポッシブル2」がお好きな方には堪らぬヒロインであるとだけ書いておこう
本作を読んで江波光則がとんでもない格闘マニアだったのだが初めて気づかされた。ぶっちゃけ主人公の怜よりも格闘マニアの龍童の方が
圧倒的に目立ってます。龍童の格闘シーンは三年前の金庫番の家にいた齢90歳の達人との一戦、そして何度も繰り返されるバニーとの死闘と
たっぷりとページを費やして描写。江波光則もノリノリで書いている事が伝わってきて読んでいて実に楽しかった。江波光則の格闘描写の巧さは
下手したら夢枕獏以上かも。作中で取り上げられる龍童が観ている格闘技のビデオも「ミルコ・クロコップVSケビン・ランデルマン」や
「トーマス・ハーンズVSロベルト・デュラン」だったりと実にマニアック。格闘技ファンであればニヤリとさせられますよ、これは
「血と硝煙」をガガガの華と信じている方には間違いなくご満足いただける徹頭徹尾、暴力と死で彩られた一冊。色っぽいバニーさんの表紙に
騙されて買ってしまった方には「こういう世界もあるのです」と謝らなければならないかもしれないが、それでも一般的なラノベ的な救いなんか
どこにも無く、破滅願望の登場人物を見事に皆殺しにしてみせた江波ファンであれば「待ってました!」と喝采を上げる事必至な
「ラノベの壁」をまた一つ吹っ飛ばした、必読の書なのであります
2015年10月27日に日本でレビュー済み
「ご注文はうさぎですか?」
「いいえ、ターミネーターです」
いやー、作者の作品読んだ事あるので
まあ表紙の可愛いバニーガールに期待しちゃダメなんだろうけど
思ってたのと全然違う内容でしたね。
予想を裏切られてしまいました。
登場人物すべて破綻した人間達であり、破滅して当然の連中でしたが
好き勝手に生きて満足した事でしょう。
その意味では凡人の自分には誰一人として理解も共感もできませんでしたが
殺伐としたノンストップアクション映画を一本見終えたような充足感はありました。
面白き事もなき世を面白く、
生きた彼らの満足する死に様は一読の価値あり。
「いいえ、ターミネーターです」
いやー、作者の作品読んだ事あるので
まあ表紙の可愛いバニーガールに期待しちゃダメなんだろうけど
思ってたのと全然違う内容でしたね。
予想を裏切られてしまいました。
登場人物すべて破綻した人間達であり、破滅して当然の連中でしたが
好き勝手に生きて満足した事でしょう。
その意味では凡人の自分には誰一人として理解も共感もできませんでしたが
殺伐としたノンストップアクション映画を一本見終えたような充足感はありました。
面白き事もなき世を面白く、
生きた彼らの満足する死に様は一読の価値あり。
2015年9月24日に日本でレビュー済み
ウサギのような白い髪に赤い目,バニースーツと耳飾りに身を包んだ美少女とは裏腹,
それどころか,別方向に歪められた冷酷で凄惨,そして救いのない物語という印象です.
ただ,全体的に見れば,エリートや武闘派など,破滅願望を抱いた悪党たちが中心で,
マフィアとの戦いや,そのこじらせた生き様と死に様に強烈なインパクトはあるものの,
言わば自業自得,望み通りで,六人で話が散り気味なこともあり,強い共感は抱けません.
反面,視点の主になることは最後にわずかも,バニーガールの彼女には思いが向いて,
ムービースターに憧れていた田舎娘が,身の毛のよだつ経緯で殺人マシンに仕立てられ,
圧倒的な暴力を繰り返し,散っていく様子に,悪党たち以上の破滅願望をのぞき見た感が.
さらに,最後の章での『やり取り』が,これまた何とも言いがたい苦々しい後味を残して….
なお,イラストについては,カバーと巻頭カラーのバニーガールに全力投球だったのか,
それ以外はその彼女を含めてどれも微妙.多めだったバトル場面がないのも物足りません.
それどころか,別方向に歪められた冷酷で凄惨,そして救いのない物語という印象です.
ただ,全体的に見れば,エリートや武闘派など,破滅願望を抱いた悪党たちが中心で,
マフィアとの戦いや,そのこじらせた生き様と死に様に強烈なインパクトはあるものの,
言わば自業自得,望み通りで,六人で話が散り気味なこともあり,強い共感は抱けません.
反面,視点の主になることは最後にわずかも,バニーガールの彼女には思いが向いて,
ムービースターに憧れていた田舎娘が,身の毛のよだつ経緯で殺人マシンに仕立てられ,
圧倒的な暴力を繰り返し,散っていく様子に,悪党たち以上の破滅願望をのぞき見た感が.
さらに,最後の章での『やり取り』が,これまた何とも言いがたい苦々しい後味を残して….
なお,イラストについては,カバーと巻頭カラーのバニーガールに全力投球だったのか,
それ以外はその彼女を含めてどれも微妙.多めだったバトル場面がないのも物足りません.
2016年1月9日に日本でレビュー済み
ラノベ感が全くない、むしろ場違いな作品です。
しかしハードボイルド小説なんざ昨今流行らん、というワケでラノベの皮を被ったハードボイルド小説です。
登場人物全員人格破綻者にして犯罪者で全員死ぬという、愛も夢も希望もない、救いもない展開です。
ただ、登場人物の焦燥、渇望の対象ではなくそれ自体、何かを強く求める気持ちに共感できたらめちゃくちゃ面白いです。
某アニメ作品のキャッチフレーズを思い出しました。
「戦って、死ね」
しかしハードボイルド小説なんざ昨今流行らん、というワケでラノベの皮を被ったハードボイルド小説です。
登場人物全員人格破綻者にして犯罪者で全員死ぬという、愛も夢も希望もない、救いもない展開です。
ただ、登場人物の焦燥、渇望の対象ではなくそれ自体、何かを強く求める気持ちに共感できたらめちゃくちゃ面白いです。
某アニメ作品のキャッチフレーズを思い出しました。
「戦って、死ね」