
なぜ理系に女性が少ないのか: (幻冬舎新書)
Audible版
– 完全版
大学・大学院など高等教育機関における理系分野の女性学生の割合は、OECD諸国で日本が最下位。女子生徒の理科・数学の成績は世界でもトップクラスなのに、なぜ理系を選択しないのか。そこには本人の意志以外の、何かほかの要因が働いているのではないか――緻密なデータ分析から明らかになったのは、「男女平等意識」の低さや「女性は知的でないほうがいい」という社会風土が「見えない壁」となって、女性の理系選択を阻んでいるという現実だった。日本の男女格差の一側面を浮彫りにして一石を投じる、注目の研究報告。
©HIROMI YOKOYAMA, GENTOSHA 2022 (P)2022 Audible, Inc.
- 再生時間5 時間 11 分
- 配信日(Audible)2023/3/24
- 言語日本語
- ASINB0BN5C2XF7
- バージョン完全版
- フォマットオーディオブック

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登録情報
再生時間 | 5 時間 11 分 |
---|---|
著者 | 横山 広美 |
ナレーター | 望月菜々子 |
配信日(Audible.co.jp) | 2023/3/24 |
制作 | Audible Studios/幻冬舎 |
フォマット | オーディオブック |
バージョン | 完全版 |
言語 | 日本語 |
ASIN | B0BN5C2XF7 |
ナレーションのアクセント | Standard Japanese |
Amazon 売れ筋ランキング | - 15,425位Audibleブック・オリジナル (Audibleブック・オリジナルの売れ筋ランキングを見る) - 215位教育 - 68,770位教育・学参・受験 (本) - 170,223位ノンフィクション (本) |
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.8
3.8/5
27 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年5月4日に日本でレビュー済み
レポート
Amazonで購入
この本の著者のように学歴から研究歴までハイレベルの方の意見も参考になりますが、理系で研究者として自分の実力を思い知る修士の時代の学生に近い方の意見の方が参考になるような気がします。
役に立った
2023年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
OECD諸国の中で理系学生の割合が日本は最下位というショッキングなデータ示されるが、もちろん女性の能力の問題ではなく、社会的環境や教育の問題である。
女性の理系への壁を取り払う方策として、本書の第10章では次の3つの情報が重要だという。
A:就職情報(理工系の就職状況はよい)
B:平等社会情報(平等で自由に生きるため、女性の経済的自立は重要)
C:数学得意情報(日本の女子生徒の数学の成績はとてもよい)
確かに、こうした情報を女子本人だけでなく親にも提供することは女性の理系進学意欲を高めるためには重要だろう。
しかし、本書でもBの情報は親にはマイナス(女性はそんなにがんばらなくてよいと考えがち)とか、中学女子の数学・理科嫌いは実は「装われたもの」である可能性がある(「女の子っぽくない」という性別役割意識)との指摘もある。親や社会環境の問題がやはり大きいのである。
ちなみに、本書では理系の問題が論じられているが、人文・社会科学でも同様の問題はある。
本書でも触れられているとおり、女性政治家の少なさは際立っているが、行政官僚も同様であろう。
司法界については、司法制度改革で女性の法曹界進出が期待されたが、法科大学院入学者で女性が34%程度、司法試験合格者は25%程度にとどまっている(なお、フランスでは司法界は女性多数だが行政官は男性多数で、行政優位社会のジェンダーギャップと言われている)。
人文・社会系についても同様の調査研究を期待したい。
女性の理系への壁を取り払う方策として、本書の第10章では次の3つの情報が重要だという。
A:就職情報(理工系の就職状況はよい)
B:平等社会情報(平等で自由に生きるため、女性の経済的自立は重要)
C:数学得意情報(日本の女子生徒の数学の成績はとてもよい)
確かに、こうした情報を女子本人だけでなく親にも提供することは女性の理系進学意欲を高めるためには重要だろう。
しかし、本書でもBの情報は親にはマイナス(女性はそんなにがんばらなくてよいと考えがち)とか、中学女子の数学・理科嫌いは実は「装われたもの」である可能性がある(「女の子っぽくない」という性別役割意識)との指摘もある。親や社会環境の問題がやはり大きいのである。
ちなみに、本書では理系の問題が論じられているが、人文・社会科学でも同様の問題はある。
本書でも触れられているとおり、女性政治家の少なさは際立っているが、行政官僚も同様であろう。
司法界については、司法制度改革で女性の法曹界進出が期待されたが、法科大学院入学者で女性が34%程度、司法試験合格者は25%程度にとどまっている(なお、フランスでは司法界は女性多数だが行政官は男性多数で、行政優位社会のジェンダーギャップと言われている)。
人文・社会系についても同様の調査研究を期待したい。
2023年2月20日に日本でレビュー済み
少し気になる記述があります。以下は、抜粋しまとめたものですので、この書籍の記述内容とは異なります。
・各国共通なのですが、これは中学生、高校生が対象で、参加者が男子に偏っているとあります
・一方、小学校 2 年生の段階で、男子は数学を女子は読解とを結びつけてしまう傾向がある
とあります。
これは、後者が一つの主要因で、結果前者になる傾向が強いと、単純に判断して良いと思います。
しかし著者は、全ては環境要因では説明できないと記しています。
要因が大きいと言い切ってしまった読者としては納得考えられます。
・各国共通なのですが、これは中学生、高校生が対象で、参加者が男子に偏っているとあります
・一方、小学校 2 年生の段階で、男子は数学を女子は読解とを結びつけてしまう傾向がある
とあります。
これは、後者が一つの主要因で、結果前者になる傾向が強いと、単純に判断して良いと思います。
しかし著者は、全ては環境要因では説明できないと記しています。
要因が大きいと言い切ってしまった読者としては納得考えられます。
2022年12月13日に日本でレビュー済み
著者が博士(理学)の学位を取られているということで、狭義の理学(ノーベル賞だとかの対象になるような自然科学)のみを対象としたものかと思いきや、工学や農学、医療系も含めた広義のいわゆる理系分野全般(特に数学・物理学が必要な分野)で女性が未だに極端に少ない理由は何なんだろうか?ということについて論じられています。私は機械工学が専攻分野ですが、後述のように当該分野専攻者としては何とも頭の痛い話が論じられていましたね。
ロールモデルが圧倒的に不足しているだとか、技術者は(ふた昔前の重工業的な)体力・腕力勝負の業界で女性に圧倒的不利だと誤解されていることだとかいろいろ言われてはきましたが、本書では「女性は知的でない方が良い」といった時代錯誤にも思われるようなジェンダー規範が日本社会においては今も非常に根強い点を指摘しています。今回統計調査を行った対象がどちらかというと資産も教養も持ち合わせているような世間的階層が高めの方々が中心だった、それでも時代遅れ的なジェンダー規範が見られたということは、必ずしも資産や教養などを持ち合わせていないより広い一般の方々、社会全体でのジェンダー規範はより根強いものがあるかと思います。またジェンダー不平等の問題を広く人権問題全般と結びつけて日本は人権問題の点で後進的であるという批判も見られます。加えて、製造業・産業界が陥りがちな「女性ならではの視点」を女性に強く求めがちな点についても、女性がありのままに伸び伸びとしていることを阻害するという意味で批判しています。そのうえで、文理選択の時期を迎える高校生の段階で女子生徒に理系進学を促してももはや手遅れで遅い、小中学生の段階で理系進学を促したり数学・物理学に対する苦手意識やジェンダー規範を取り除くことが急務であると論じています。
いわゆる旧来からジェンダー平等を求めてきた市民活動家とは明確に距離を置いた立場から本書のような問題提起がされたことが画期的だといえるかと思います(市民活動家の活動もそれはそれで必要で重要ではあるのですが)。
余談ながら、同じ著者がかつて書かれた「図解入門よくわかる素粒子の基本と仕組み」が、入門書というか非理系の方々への啓蒙書としても優れていると思うのですが、今は絶版状態なので、最新の知見を取り入れてアップデートして新版を出してほしいとは個人的には思います。
ロールモデルが圧倒的に不足しているだとか、技術者は(ふた昔前の重工業的な)体力・腕力勝負の業界で女性に圧倒的不利だと誤解されていることだとかいろいろ言われてはきましたが、本書では「女性は知的でない方が良い」といった時代錯誤にも思われるようなジェンダー規範が日本社会においては今も非常に根強い点を指摘しています。今回統計調査を行った対象がどちらかというと資産も教養も持ち合わせているような世間的階層が高めの方々が中心だった、それでも時代遅れ的なジェンダー規範が見られたということは、必ずしも資産や教養などを持ち合わせていないより広い一般の方々、社会全体でのジェンダー規範はより根強いものがあるかと思います。またジェンダー不平等の問題を広く人権問題全般と結びつけて日本は人権問題の点で後進的であるという批判も見られます。加えて、製造業・産業界が陥りがちな「女性ならではの視点」を女性に強く求めがちな点についても、女性がありのままに伸び伸びとしていることを阻害するという意味で批判しています。そのうえで、文理選択の時期を迎える高校生の段階で女子生徒に理系進学を促してももはや手遅れで遅い、小中学生の段階で理系進学を促したり数学・物理学に対する苦手意識やジェンダー規範を取り除くことが急務であると論じています。
いわゆる旧来からジェンダー平等を求めてきた市民活動家とは明確に距離を置いた立場から本書のような問題提起がされたことが画期的だといえるかと思います(市民活動家の活動もそれはそれで必要で重要ではあるのですが)。
余談ながら、同じ著者がかつて書かれた「図解入門よくわかる素粒子の基本と仕組み」が、入門書というか非理系の方々への啓蒙書としても優れていると思うのですが、今は絶版状態なので、最新の知見を取り入れてアップデートして新版を出してほしいとは個人的には思います。
2023年5月9日に日本でレビュー済み
理由の一つに娘の進路選択に母親の影響もあるでしょうが
理系カリキュラムの問題や
633制の学校制度の問題など
男性優位にできている教育制度、学習進度、学校制度を検証せず
娘に与える影響として、真っ先に母親を取り上げる研究が多くみられる
娘問題は母親に責任があるとの結果をだす研究室に
国の研究費が多く出ているようである。
帯に連なっている研究室も同じ傾向がみられる。
そういったことを差っ引いて読む事をおすすめいたします。
リケジョにスポットを当てることは悪くないが
当て方が悪い。
理系カリキュラムの問題や
633制の学校制度の問題など
男性優位にできている教育制度、学習進度、学校制度を検証せず
娘に与える影響として、真っ先に母親を取り上げる研究が多くみられる
娘問題は母親に責任があるとの結果をだす研究室に
国の研究費が多く出ているようである。
帯に連なっている研究室も同じ傾向がみられる。
そういったことを差っ引いて読む事をおすすめいたします。
リケジョにスポットを当てることは悪くないが
当て方が悪い。