大学一年で暦が受講しているスイスドイツ語の教師、家住准教授が自分の子を虐待しているから助けてほしいと言われて始まる「よつぎバディ」。余接と組んで解決に当たる暦ですが、最初の接触以来、家住准教授が消え、最後にしか出て来ないこともあって、依頼者であり加害者であるヒロインの影が薄く、物語としての印象は淡白。余接とのやり取りや暦があれこれ考えるところを楽しむ話でしょう。後日談に素敵な人が現れますが、ここだけいい味がしてもねえ。一話目は★3つ。
2話目の「よつぎシャドウ」の主人公は撫子。余接と組んで、臥煙さんの依頼で事件の解決に挑みます。これからってところで終わってしまうのは、次に続くってことなのか、前半だけでも十分現れている撫子の成長を味わえば十分ということなのか、よくわかりません。でもお話の運びはとてもテンポよく面白く、新生撫子の魅力を十分出てました。二話目は★4つ。
ここまで読み続けてきた人は読めばそこそこは納得でしょうが、突出した印象は残りそうにないです。

余物語
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”斧乃木余接とも、思えば長い付き合いになった”老倉育に児童虐待の専門家に仕立て上げられた阿良々木暦は、家住准教授から相談を持ち掛けられる。我が子を檻に入れたまま三日も家に帰っていないという。わけあって斧乃木余接と現場に急行した彼が、そこで見たものは。これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!【収録作】よつぎバディ/よつぎシャドウ
©Illustration/VOFAN ©西尾維新/講談社西尾 維新 (P)2023 Audible, Inc.
- 再生時間9 時間 1 分
- 配信日(Audible)2023/3/17
- 言語日本語
- ASINB08VRVL17R
- バージョン完全版
- フォマットオーディオブック
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¥3,500¥3,500
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登録情報
再生時間 | 9 時間 1 分 |
---|---|
著者 | 西尾 維新 |
ナレーター | 早見 沙織 |
配信日(Audible.co.jp) | 2023/3/17 |
制作 | Audible Studios |
フォマット | オーディオブック |
バージョン | 完全版 |
言語 | 日本語 |
ASIN | B08VRVL17R |
ナレーションのアクセント | Standard Japanese |
Amazon 売れ筋ランキング | - 4,291位Audibleブック・オリジナル (Audibleブック・オリジナルの売れ筋ランキングを見る) - 199位ファンタジー - 342位文学・フィクション: 現代文学 - 2,289位全集・選書 (本) |
カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2019年4月24日に日本でレビュー済み
レポート
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7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2019年7月18日に日本でレビュー済み
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もはやサスペンスというかホラーというかハードボイルドというか、大学生になって方向性がより大人向けになったなという印象です。
纏わりついてくる恐怖感はシリーズ一ではないでしょうか? レビューを見る限り萌えを期待していた読者に評判は悪いようですが、サスペンスとして読めば普通に面白いです。
過剰な毒味もラストに登場するあの人物によって見事に浄化とまではいかないまでも、救いを見出すようなオチで、読後感が後を引かない作りになっています。
さらに現実的な視座も強く、私たちの無自覚そのものを「虐待」として突き付けてくる挑戦的な姿勢は、未だこの国を法治国家(作者なら「放置国家」と言いそうですが)と信じているような純粋で愚かな一定の読者層にはキツいものがあるかもしれません。
とはいえもっと物語シリーズのキャラクターの絡みを見たかったのは事実なので、星4とさせていただきます。
纏わりついてくる恐怖感はシリーズ一ではないでしょうか? レビューを見る限り萌えを期待していた読者に評判は悪いようですが、サスペンスとして読めば普通に面白いです。
過剰な毒味もラストに登場するあの人物によって見事に浄化とまではいかないまでも、救いを見出すようなオチで、読後感が後を引かない作りになっています。
さらに現実的な視座も強く、私たちの無自覚そのものを「虐待」として突き付けてくる挑戦的な姿勢は、未だこの国を法治国家(作者なら「放置国家」と言いそうですが)と信じているような純粋で愚かな一定の読者層にはキツいものがあるかもしれません。
とはいえもっと物語シリーズのキャラクターの絡みを見たかったのは事実なので、星4とさせていただきます。
VINEメンバー
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珍しくタイトルのヒロインが活躍する二本立てです。ただ、例外は往々にして例外を招くようです。
よつぎバディとよつぎシャドウの二本立て。メインはよつぎバディで長編に近い長さだが、面白いの短編のよつぎシャドウです。よつぎバディでは阿良々木暦が通う大学の准教授から仕事の依頼を受けるところから物語が始まる。ただ、読んでいてそれほど面白いとは感じず、ミステリーの謎ときもやや情報を伏せ過ぎで、あれ、命日子は登場したっけなんて読者に首を傾げさせるのはどうかと思う。扇君も出てきただけで何のために出てきたのかという有様。どうも、残念な作品です。
それよりも、よつぎシャドウは面白い。化物語本来の勢いがあるし、何より千石撫子の専門家(仮)のデビュー戦というのがかつての暦の冒険と重なるようで楽しい。しかも暦よりはるかに頭を使っているのが意外。地の文が撫子なのでたどたどしいなかにしたたかさというか見切りの良さが垣間見えてテンポが良い。
物語シリーズでは珍しくヒロインが活躍しましたが、ちょっと残念な感じです。でも撫子がキャラだけでなく胸まで成長したのは収穫の一冊です。
よつぎバディとよつぎシャドウの二本立て。メインはよつぎバディで長編に近い長さだが、面白いの短編のよつぎシャドウです。よつぎバディでは阿良々木暦が通う大学の准教授から仕事の依頼を受けるところから物語が始まる。ただ、読んでいてそれほど面白いとは感じず、ミステリーの謎ときもやや情報を伏せ過ぎで、あれ、命日子は登場したっけなんて読者に首を傾げさせるのはどうかと思う。扇君も出てきただけで何のために出てきたのかという有様。どうも、残念な作品です。
それよりも、よつぎシャドウは面白い。化物語本来の勢いがあるし、何より千石撫子の専門家(仮)のデビュー戦というのがかつての暦の冒険と重なるようで楽しい。しかも暦よりはるかに頭を使っているのが意外。地の文が撫子なのでたどたどしいなかにしたたかさというか見切りの良さが垣間見えてテンポが良い。
物語シリーズでは珍しくヒロインが活躍しましたが、ちょっと残念な感じです。でも撫子がキャラだけでなく胸まで成長したのは収穫の一冊です。
2019年5月10日に日本でレビュー済み
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大学生編になってから、より警察官じみた活動になりつつある暦と、余接。
今回、怪異の存在を感じたのは在学する大学の教授。
人形がテーマ、のように思います。
人形―――人間が軸ではありませんし、その人間が早々に失踪してしまいます。
怪異というか、やはり不幸がらみ。
全体的に暗い雰囲気です。
頼まれたとはいえ人の家を探し回るのも、なんだか生理的に受け付けません、
斧乃木ちゃんが月火を苦手としていて、というか苦手過ぎている発言が唯一の癒しでしょうか。
このシリーズには笑えない内容のシーンもたくさんあります。
ですがなんと言いますか、「こんなに可哀想な人間がいますよ、不幸な人間がいますよ」というようなストーリー、連続はうんざりします。
確かに不幸な人間はいるでしょう、ええ。
いますよ。
前半は人形の描写が多く、正直言って首をひねるところが多かったです。
後半で、一応「人形って、そういうことだったのか!」という解に、面白さを感じはします。
しかしそれも不謹慎なのではないか。
ヘビィ過ぎる内容です。
一方で、この筆者の知識量には唸らされます。
私も図書館に入り浸ったことがある人間ですが、そのうえで思います。
すごく読書をしているんだろうなあ。
って、当たり前か。
それが前半。
前半の感想。
後半は千石撫子が活躍します。
「何でも知ってるおねーさん」臥遠さんからの
彼女は彼女で、怪異問題を解決しようとするさまは、高校の時の彼に似てきたな……なんて思わせられます。
可愛いだけの彼女が好きという読者がいることも存じています。
ただ、今、自分なりに生きようとしている彼女も魅力たっぷりです(実際、彼女の現状は死活問題、結構厳しい)。
オチに関しては、まあそういう事か。
ちょっと回りくどすぎるきらいがありましたが、全体的にコミカルなこの短編は好きです。
こういうの、こういうのもっと頂戴!ってなりました。
今回、怪異の存在を感じたのは在学する大学の教授。
人形がテーマ、のように思います。
人形―――人間が軸ではありませんし、その人間が早々に失踪してしまいます。
怪異というか、やはり不幸がらみ。
全体的に暗い雰囲気です。
頼まれたとはいえ人の家を探し回るのも、なんだか生理的に受け付けません、
斧乃木ちゃんが月火を苦手としていて、というか苦手過ぎている発言が唯一の癒しでしょうか。
このシリーズには笑えない内容のシーンもたくさんあります。
ですがなんと言いますか、「こんなに可哀想な人間がいますよ、不幸な人間がいますよ」というようなストーリー、連続はうんざりします。
確かに不幸な人間はいるでしょう、ええ。
いますよ。
前半は人形の描写が多く、正直言って首をひねるところが多かったです。
後半で、一応「人形って、そういうことだったのか!」という解に、面白さを感じはします。
しかしそれも不謹慎なのではないか。
ヘビィ過ぎる内容です。
一方で、この筆者の知識量には唸らされます。
私も図書館に入り浸ったことがある人間ですが、そのうえで思います。
すごく読書をしているんだろうなあ。
って、当たり前か。
それが前半。
前半の感想。
後半は千石撫子が活躍します。
「何でも知ってるおねーさん」臥遠さんからの
彼女は彼女で、怪異問題を解決しようとするさまは、高校の時の彼に似てきたな……なんて思わせられます。
可愛いだけの彼女が好きという読者がいることも存じています。
ただ、今、自分なりに生きようとしている彼女も魅力たっぷりです(実際、彼女の現状は死活問題、結構厳しい)。
オチに関しては、まあそういう事か。
ちょっと回りくどすぎるきらいがありましたが、全体的にコミカルなこの短編は好きです。
こういうの、こういうのもっと頂戴!ってなりました。
2019年4月24日に日本でレビュー済み
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よつぎシャドウは面白かった。続きが楽しみです。 撫子の成長がどうなるか気になります。
でもよつぎバディは微妙。ちょっといつもより面白くなかった。昨今の時勢に配慮しただけかもしれないけど、真っ当な手段で生きてる人や法律や倫理観を否定するような部分がある。いつものギャグな感じゃなくて。真っ当ではない手段しか取れない人を庇うつもりで書いたのかもしれないけど、真っ当な手段で生きてる人や法律や倫理観が悪いみたいなのは気分が悪い。悪いことは悪い。そうじゃないと法治国家の意味がない。
でもよつぎバディは微妙。ちょっといつもより面白くなかった。昨今の時勢に配慮しただけかもしれないけど、真っ当な手段で生きてる人や法律や倫理観を否定するような部分がある。いつものギャグな感じゃなくて。真っ当ではない手段しか取れない人を庇うつもりで書いたのかもしれないけど、真っ当な手段で生きてる人や法律や倫理観が悪いみたいなのは気分が悪い。悪いことは悪い。そうじゃないと法治国家の意味がない。